コロナ融資:『新型コロナウイルス感染症特別貸付』の詳しい申請手順!

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こんにちは。とうとう昨日、安倍首相による緊急事態宣言が出されましたね。

「これでやっと、感染リスクが減少する、、、」と少し安心した感覚と同時に、いち事業者でもある私と家族は「明日からの商売、いったいどうなるんだろう、、、」と、とても不安な気持ちでいっぱいになりました。

われわれと同じように事業主さんの方であれば、きっと同じように不安を抱えているのではないでしょうか?

とくに資金繰りに関する問題はひっ迫している状況です。

先日、日本政策金融公庫に『新型コロナウイルス感染症特別貸付』融資について質問してみたので、その情報を共有していきたいと思います。

 

コロナ融資:『新型コロナウイルス感染症特別貸付』ってなに?

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新型コロナウイルス感染症特別貸付とは新型コロナウィルス感染症による経営が悪化している事業主に対して創設した無利子・無担保融資の緊急の融資制度です。

窓口は日本政策金融公庫となります。
新型コロナウイルス感染症特別貸付|日本政策金融公庫

『新型コロナウイルス感染症特別貸付』を要約すると下記の通り、

対象の幅が広く多くの事業者が借りれそう! 

3000万円までなら実質 無利子!

無担保で借りれる!

正確な情報及び詳しい内容は最寄の日本政策金融公庫にご確認ください。

 

【融資対象】事業主でもフリーランスでも借りれるよ!

この融資を利用できる対象者は下記の通りですが、分かりやすく簡潔に言うと”コロナの影響で売上が前年比5%以上減少した人”です。

以前の融資だと確か15%以上だったので、今回の改定で融資を受けれる人が多くなったと思います。

注意:実質無利子になる『特別利子補給制度』については別の要件あり。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて一時的な業況悪化を来たし、次の①または②のいずれかに該当する方

①最近1ヶ月の売上高が前年又は前々年の同期と比較して5%以上減少した方
②業歴3ヶ月以上1年1ヶ月未満の場合等は、最近1ヶ月の売上高が、次のいずれかと比較して5%以上減少している方
 a 過去3ヶ月(最近1ヶ月を含む。)の平均売上高
 b 令和元年12月の売上高
 c 令和元年10月~12月の売上高平均額

※個人事業主(事業性のあるフリーランスを含み、小規模に限る)は、影響に対する定性的な説明でも柔軟に対応。

 

『特別利子補給制度』併用で実質無利子となる制度 

  『特別利子補給制度』は公庫の『新型コロナウイルス感染症特別貸付』の融資を受けた後、返済した利子について、公庫以外の実施機関から利子補給を受けることで、事業主の負担する利子が実質的に無利子になるというものです。

つまり、あとから政府が定めた実施機関から自分が払った利子が返金される、ということらしいです。

【詳細】
  補給率:3,000万円以下の部分にかかる「基準ー0.9%」の支払利息
 ※一旦公庫に返済後、支払済み利子額を実施機関から補給

 

無担保で貸付けを受けれるのもうれしい!

 会社の事業資金とはいえ、借金をするのはだれしも抵抗がありますよね。
この『新型コロナウイルス感染症特別貸付』では、無担保で貸付けをしてくれます!

【担保】無担保!!!

 

『新型コロナウイルス感染症特別貸付』制度の申請書類の準備手順 

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先日公庫に問い合わせをしながら、申請に必要な書類を作成したので詳しく解説していこうと思います!

Let's get started! 

 

まず日本政策金融公庫のサイトページから、申請に必要な書類の確認をします。
 ↪コロナウイルス感染症特別貸付のお申込手続き・ご提出書類はこちら


私の場合は下記の5つの書類が必要でした。

【準備する書類】
 1.借入申込書

 2.売上減少の申告書

 3.最近2期分の決算書のコピー

 4.法人の登記簿謄本

 5.商売の概要

 この5つの書類の中で、自分で作成記入するのは借入申込書、売上減少の申告書、商売の概要です。それぞれ詳しく説明していきます。

 

借入申込書

こんな書類です。2枚ありますが記入するのは1枚目のみでOKです。

記入例も詳しく公庫が提示してくれているので、リンク載せときますね。
 ↪「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の借入申込書の記入例はこちら

 

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わたしが疑問に思ったのがピンク枠の4か所と、オレンジ枠のところでした。
公庫に質問してみたので、よければ参考にしてみてください!


お申込金額:「どれくらい借りれるのでしょうか?」

今回の『新型コロナウイルス感染症特別貸付』では6,000万円まで借りれますが、『特別利子補給制度』によって無利子となるのは、そのうち3,000万円以下の部分です。

はっきり言って、このコロナ騒動がいつまで続くかも分からないし、それまでにうちの事業がもつかどうかも分からない、、、公庫に相談の結果、無利子で最大借りれる3,000万円で申請してみることにしました。

もちろん、希望額が通るかは審査次第ですけど。。。 

 

 お借入希望日:「借り入れまでにどれくらいの日数かかりますか?」

4月6日に日本政策金融公庫に問い合わせをした時点で、「現在かなり混んでいる状況です。書類を申請して頂いてから面談のご案内を差し上げるまでに1週間以上は最低でも要します。」とのことでした。

この貸付申込手続きの流れですが、

申込

面談

融資

 となります。

公庫に申込みをするまでに、必要書類の作成と登記簿などの取り寄せなどに1週間はかかると見込んでいます。

公庫から折り返しの連絡がくるまでにさらに1週間以上かかるとなると、実際に融資額が振り込まれるまでに1か月以上かかるのではないかと思います。。。

公庫に融資の申し込みが殺到する中で、資金繰りに余裕のある事業は処理を後回しにされる可能性が高いため、なる早で借り入れをしたいと伝えることが重要です。

 

  ご希望の返済期間と措置期間:「融資を受けた場合、いつから返済がはじまりますか?」

はじめて融資を受ける方にとっては、分からないことだらけですよね。私も融資を受けたとして、具体的に返済ってどのようにしていくのか???というのが疑問でした。

結論から言うと、

融資を受けた翌月から返済が始まります。

 

  元金措置期間:「元金措置期間ってなんですか?」

同じ枠の中に「元金措置期間」という記載があります。「これなに?」と思ったので質問してみました。

回答をまとめしたので、どうぞ!



上記で説明した通り、融資を受けたら翌月から少しずつ返済が始まってきます。

通常であれば「元金+利子」の両方を少しずつ返済することで借金が減っていくのですが、コロナの影響と非常事態宣言により今後の売上が見込めるかも定かではないですよね。

少しでも借金の負担を楽にするために、”はじめは利子部分だけの返済でいいですよ~”と言ってくれてるのがこの「元金措置期間」ってやつです。

つまり

「元金措置期間」とは元金部分の返済を待ってくれる仕組みです。 

 結論:ぜひ利用しましょう!

 

  経営者保障免除特例制度:「経営者保障免除特例制度ってなんですか?」

貸付を受けて借金をする際に「連帯保証人」て言葉をよく聞きますよね。
連帯保証人て言われると、融資を受けたことがない人からすればとても怖い感じがします。

『新型コロナウイルス感染症特別貸付』というのは、土地や建物などの担保が必要のない”無担保融資”です。

しかし、会社が借金を返済できない!となった時には、その会社の経営者が借金の返済義務を負うことになります。

そこで日本政策金融公庫では「経営者保証免除特例制度」を設けることにより経営者の負担を軽減してくれています。

つまり、『経営者保障免除特例制度』とは

経営者の保証が免除されるという制度です。

 
この特例を利用するには条件がありますので詳細はこちらで確認しみてください!

 

 

売上減少の申告書

 

新型コロナウィルスの影響で事業の売上が減少していることを申告する書類です。

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申告書の記入はとても簡単です!

①直近の1か月分の売上を記入
②昨年の同じ月の売上を記入

するだけ!

ご商売の概要

日本政策公庫からはじめて融資を受ける事業主は、公庫に自分たちの事業について「私たちはこんな商売をしていますよ~」と教えてあげる必要があります。

お金を貸す側にとっては、貸す相手が「どんな人なのか?」「どんな商売をしているのか?」というのは知っておく必要がありますよね。

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 日本政策公庫:ご商売の概要(お客さまの自己申告書)記入例に沿って、各項目を埋めていきましょう!
 ↪ご商売の概要(お客さまの自己申告書)の書式はこちらからダウンロードしてください。 https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/pdf/covid_19_info_a.pdf

 

法人の登記簿謄本をオンラインで取り寄せる

借入申込書、売上減少の申告書、商売の概要の書類準備ができればあとは「2期分の決算書」と「登記簿謄本」を準備するだけです!

登記簿謄本はオンラインでも取り寄せ可能です!

しかし法務局の申請システムが、「〇っそ分かりにくい」、ので手順をまとめますね。
コロナ感染リスクを抑えるためにもできるだけオンラインで手続きしましょう!

リンクを貼ってあるので、下記手順通りに進めればスムーズに手続きができると思います!

申請者情報登録
 ・リンクページに飛んで「同意」をクリック 
 ・申請者情報を入力
 ・「申請者情報登録用 認証情報のお知らせ」メールがくるので認証情報をコピー
 ・認証情報を貼り付けて登録完了!
 

申請者ID:●●●●
パスワード:●●●● 

を忘れないようにメモしておく。

 

かんたん証明書請求

 ・リンクページに飛んで先ほど登録した申請者IDとパスワードを入力して「ログイン」

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 今回は法人の登記簿謄本が必要なので、赤枠の「登記事項証明書(商業・法人)」をクリック

 

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自分とこの法人番号が分かる場合は右をクリック、分からない場合は左をクリック。
あとは必要事項を記入して、ガイドラインの通り最後に申請を送信する。

③納付手続き

送信完了すると、お知らせメールが届くので、納付手続きに入りましょう。

支払方法については、
・インターネットバンキング
・ATMで電子納付
の2パターンです。

インターネットバンキングを利用している方で、「Pay-easy(ペイジー) 税金各種料金の払い込み」に対応している金融機関であれば、こちらで決済するのが最速です!

・まずはご自身のインターネットバンキングにログインして開いておく!

・次に法務局のこのログインページから「処理状況を確認する」のボタンをクリック。

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 ↓

・納付状況をクリックして3つの番号を確認!
  収納機関番号:●●●●
  納付番号:●●●●●●
  確認番号:●●●●●●

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自分のインターネットバンキングのPay-easyのガイドラインに沿って、支払処理を進めれば完了!

登記簿謄本は早ければ2日後には送付されます!

 

 

まとめ:『新型コロナウイルス感染症特別貸付』について

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なにかと不安な状況が続きますが、今日できることを少しずつやっていこうと思います。また私の方で融資の状況が進めば、情報共有しますね!

みなさんも、どうぞコロナ感染に気を付けてください。
そして、みんなでこの苦境を乗り越えましょう!!!

助成金などの最新情報や、既に利用された方がいらっしゃればぜひコメント頂ければうれしいです!

 

明日は休業補償について調べるつもりです、がんばろう~っと☆

 

概要まとめ

【対象となる人】
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方であって、次の1または2のいずれかに該当し、かつ中長期的に業況が回復し、発展することが見込まれる方

1.最近1ヵ月の売上高が前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している方

2.業歴3ヵ月以上1年1ヵ月未満の場合は、最近1ヵ月の売上高が次のいずれかと比較して5%以上減少している方
(1)過去3ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高
(2)令和元年12月の売上高
(3)令和元年10月から12月の平均売上高

【資金のお使いみち】
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う社会的要因等により必要とする設備資金および運転資金

【融資限度額】
6,000万円(別枠)

【利率(年) 】
基準利率
ただし、3,000万円を限度として融資後3年目までは基準利率-0.9%(注)、4年目以降は基準利率

※特別利子補給制度により3,000万円以下部分については「実質無利子化」

【ご返済期間 】
設備資金 20年以内(うち据置期間5年以内)

運転資金 15年以内(うち据置期間5年以内)

【担保 】
無担保

引用元:日本政策金融公庫 『新型コロナウイルス感染症特別貸付』